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入院中から始める「退院後リハビリ成功のロードマップ」




🌱 はじめに



「病院を退院したけれど、家に戻ったらうまく歩けるか心配…」


「家の中で転んだらどうしよう」


「家族として何を手伝ってあげればいいのかわからない」





訪問リハビリを利用される方・ご家族から、毎日のように寄せられる声です。


実際、退院後や在宅での生活は、病院とはまったく環境が違い、予期せぬ事態が非常に多いです。 


「トイレに行くのが、想像していたより、難しかった。」


「介護する家族が、思ったより、負担が大きく、1週間で疲れ果ててしまった。」


そんな「思ったより」という事がないように、入院中から、着実な準備をしていく事が、スムーズな退院後の生活や、円滑なリハビリ継続へと、繋げてくれます。


今回は、以下の内容を基に、退院後の在宅サービスを調整する上で、大切なポイントも述べていきます。



💡ステップ5

介護保険申請

退院前の病院でのカンファレンス(情報共有)

住宅改修

サービス調整

サービス担当者会議




1.介護保険申請






介護保険は、2つ被保険者に分けられます。


40~65歳特定疾病に該当する方が、「第2号被保険者」

65歳以上の「第1号被保険者」となります。


65歳以上の、高齢者は、「要支援1、2」「要介護1〜5」に分類され、要介護の数字が多いほど、退院後の受けられるサービス点数が多くなります。




(健康保険や、難病指定に該当する医療保険サービス等は、今回、割愛させて頂きます。)


ポイントとしては、退院の1〜2ヶ月前、出来るだけ早いタイミングで、介護申請を行うことをおすすめします。


これは、コンピューターを通して審査結果に1ヶ月程度要することと、介護認定結果から、受けられるサービス点数が決められるため、退院後の生活を形成していく上でも、出来るだけ早い段階から、調整していきたいところです。


どの病院にも、ソーシャルワーカーが在籍おり。退院後、自宅に戻るか、施設に入所するのか、というあらゆる退院後の選択肢に向けても、対応してくれます。


退院後に向けた、入院中の介護保険申請なども、適切な時期に動いてくれます。




2.退院前の病院でのカンファレンス(情報共有)





退院前に病院スタッフ・家族・ケアマネジャー・訪問リハビリが同席する「退院前カンファレンス」があります。


病院や、事業所によっては、書類のみで申し送られることもあります。


どのような形式でも、退院時のあらゆる、患者さんの情報が、共有されること、次の退院後のサービスに繋げる大切な、情報交換となります。


「退院前カンファレンス」 や書類などの情報交換で、確認されることがあります。


  • 今の歩行レベル

  • 自宅で想定されるリスク(病態含めて)

  • どんな動作が不安か

  • 家の環境(段差・手すり・トイレ・ベッドの位置)

  • 家族がどこまで介助できるか


訪問リハビリのスタッフにとっても、事前に情報を得られるのは非常に大切です。退院“前”から、あらゆるスタッフが準備を始めるため、出来る限り、ご家族からも密な情報交換を行なっていくことをおすすめします。




3.住宅改修




退院前に進めておくこととして、自宅の環境調整があります。これは、病気により、手すりが必要であったり、入浴は、どうするかという点も含めて、細かい段取りが必要となってきます。


ここでは、担当の理学療法士が、現在のできる能力を評価した上で、自宅の改修や調整が必要な箇所を提案し、実際に工事や、福祉用具の搬入が行われます。


この際にも、介護保険の認定結果により、改修及び調整に必要な金額が定められており、その予算内で、行われます。


特に、施工業者や、福祉用具業者にとっても、退院前に間に合わせるという事が、前提条件としてあるため、退院の1ヶ月以上前には、改修箇所が決定し、工事が施行されるという流れが、望ましいです。




4.サービス調整





 介護保険の結果が出て、実際に利用できるサービスを、本人の身体や、生活状況を踏まえて、調整していきます。


1週間の生活スケジュールを書いて、介護保険点数内で行える、サービスのすり合わせを行う事が必要です。


⚪︎サービス調整に必要なポイント


・移動手段(車椅子や、歩行)、または歩行能力

・自立度(認知レベルも含めて)

・排泄コントロール・食事

・協力が見込める家族のマンパワー


ここで大切なことは、家族のマンパワーが含まれていますが、これはあくまでも、これから長い生活が始まるため、家族の大きな負担にならない範囲で見込めるものとなります。


病院とは異なり、自宅生活は、"終の住処" 、長期戦ともなるので、“サービスは出来るだけ多く使い、家族の負担を減らす” という考え方をお勧めします。





5.サービス担当者会議





 これまでに、自宅退院のケースを挙げ、入院中から、自宅改修や、介護保険申請後のサービス調整まで話させて頂きました。


実際に、退院を迎え、自宅へ退院すると、早速、在宅医療に関わる、全てのスタッフが集まり、会議が開かれます。


会議という固い言葉になりますが、実際には、患者さん本人が、“笑顔で、安心、安全に生活する”ということを最優先に、様々なスタッフが連携して、和やかに進めらます。


⚪︎関わるスタッフ

・ケアマネージャー

・看護師

・リハビリ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)

・福祉用具業者(車椅子や、手すり、杖などの物品を用意)

・介護スタッフ

(場合により、地域包括相談員、訪問医等の同席もあります。)


ここで大切なことは、“本人の生活に対しての希望”“ご家族の希望”が、第一優先となります。

それを基に、できる限り、本人が過ごしやすい生活を送るために、各スタッフからの、具体的なサービス調整が行われます。


最終的に、本人の身体機能や、生活に即したサービス調整は、1ヶ月程度、定着するまでにかかることを、知っておいて下さい。


これは、利用者と、訪問スタッフがお互いを知る時間であり、担当スタッフ間での、共通認識するという時間にもなります。


いざ、自宅生活をしてみると、予想外なところや、微調整が必要な場面がたくさん出てきます。


これに対して、本人の生活や、1週間の中でのサービスを、細く再調整を行うため、最終的には、1ヶ月程度で、サービスの定着には必要とされています。



 
 
 

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